医院からのお知らせ

AEDと心室細動について
 AEDについて詳しく記してみました。
[2008/02/26]

【AEDについて】

AED(自動体外式除細動器)は、心室細動になった心臓に対し、音声メッセージに従って操作し、
コンピュータ作動によって自動的に心電図を判読して、必要な場合のみ、電気ショックによる
除細動を指示する、簡単で確実に操作できる機器です。

心室細動について

心室細動とは、心臓の筋肉がけいれんをしたような状態になり、全身に血液を送るポンプ機能を失った状態になる致死性不整脈の一つです。
心室細動の唯一の治療方法が、除細動器(AEDを含む)で電気ショックを与えることだと言われています。

AEDは、音声ガイドで操作方法を指示してくれますので、簡単に使用できるようになっています。

電気ショックは時間との勝負で、一分一秒でも早く電気ショックを行うことが重要です。
その成功率(生存して退院する可能性) は、1分ごとに7~10%低下します。
日本では、救急車の到着まで平均約6分です。グラフから見ると、6分時の成功率は40%です。
救急車が到着する前に傷病者の近くにいる私たちが、AEDを使用して電気ショックをできるだけ早く行うことが重要になります。

但し、下記のことを、AEDの前に行うことを、忘れてはいけません。

①意識の確認
②協力者を求める(119番への通報とAEDの依頼)
③気道確保(顎を上に向ける)
④呼吸の確認
⑤人工呼吸(胸骨圧迫30回と人工呼吸2回)
⑥AEDによる、心電図の解析
⑦AED作動
⑦人工呼吸(胸骨圧迫30回と人工呼吸2回)を5サイクル(2分間)

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