今年の1月に、NHKで「インプラントのトラブル」に関しての番組が放映されました。
歯科医師からの視点で見ると、下記の項目が気になります。
・どの部位にインプラントをしたのか?
・その部位の歯槽骨は十分なボリュームがあったのか?
・骨密度は?
・下歯槽管(神経、動静脈が走行している)の位置は?
・他の歯はどのような状態だったのか?
・きつい咬み合わせだったのか?
・歯ぎしりは?
・歯周病はあったのか?
・歯と歯の間、歯肉と歯の境の歯磨きは出来ていたのか?
・血圧は?
・糖尿病、心疾患などの内科的疾患の有無は?
・喫煙は?
・メンテナンスの受診をしていたのか?などなど
ただ、咬めない、痛いだけの話を聞くだけでは、視聴者の不安を煽るだけで、なんの解決にもなりません。
トラブルになった原因が、歯科医師側の診断ミスや手術ミスにあったのか、また治療を受けた方が、術後の注意事項を怠ったためなのかを、良く調べて放映して欲しいと思います。
インプラントがこれまで普及したのは、入れ歯の煩わしさなどから解放されたい、他の歯を削らなくてすむ、などの願いが実現できるようになったからで、して良かったとの感謝の声が数多くあります。
我々は、インプラントに限らず、全ての歯科治療に最善の努力をして、快適な食生活や会話をサポートしたいと考えています。