6月7日の羽鳥慎一モーニングショーで、歯周病と認知症の話題を取り上げました。
以前から歯周病と認知症には、何らかの関係があるのではないかとの予測がありました。
今回、日大歯学部のリサーチで、歯周病菌が産生する「酪酸」をラットの歯周組織に注射して、ラットの身体にどの様な変化が起きるのかを調べたところ、下記のことが分かりました。
・ラットの身体の色々な部位に、酸化ストレスが起きた。
・ラットの脳の海馬に鉄分子が80%上昇し、脳内(タウ)タンパク質が40%増えた。
アルツハイマー病の原因は、今のところ良く分かっていませんが、脳内のアミロイドβとタウタンパク質が増えると、ニューロンの機能が阻害され、最終的には死滅し、影響を受けた脳領域が委縮することはよく知られています。
今回のリサーチで、歯周病と認知症の関連がある可能性が高いということが言えるようです。
歯周病患者は健康な人より歯周ポケットに、10~20倍の酪酸が検出されます。
歯周病予防の歯科検診と定期的なPMTCは、ますます大切な処置になってきます。